黒紅花
ずっと、避けてきた道・・・

通らなきゃいけない、今がその時だと思う

怖くても、向き合わなきゃいけない。

私の傷跡と・・・

怖いけど、ひさぎを失いたくないから。

ひさぎを失う事の方が、もっともっと
こわいもの。

それに、彼女の存在がチラつくの・・・

寂しさから、ひさぎがまた彼女を求めたら
そう考えると、私は耐えられない。

今の、私の想いは、何かおかしい?

ひさぎの愛を繋ぎとめておきたいから

私は・・・・・・

深刻な表情で考え事をしている私に
ヘルメットを被せようとした、ひさぎの
手が止まる。

「ひさぎ?」

「チトセ、安心して
 お前が嫌がることはしないから・・・
 
 ただ、傍にいよう」

私の手を強く握り締める、ひさぎ。
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