黒紅花
「チトセ

 学校から戻ってる頃だと思って
 電話したけど、学校どうだった?」

「うん、大丈夫だったよ、ナギが……」

「ナ(ギ)、アイツがどうした?」

「気を利かせてくれて私が学校を休むこと
 叔父さんに頼んで学校に連絡してくれた
 みたい」

「そうか、それで……」

私が学校をサボってしまった事を誰も知らない。

「チトセ……

 アイツ、どうしてた?」

アイツ……それは、なぎのこと。

「ナギなら、学校休んでたよ」

「そう」

「ひさぎ、あの(ね)……」

「ヒサ君、お布団だけどこれ使って
 
 あらっ!ごめんなさい
 
 電話中だったのね」

電話越し聞こえた声は、女の人の声。

ヒサ、君? 

「ひさぎ、今の声、誰?」

まさか、元カノ!?

「ねえ、誰なの?」

私の声は強く、貴方を問いただす。
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