黒紅花
勝手にいなくなった私を、どうか許してください。

こんなこと思うのはいけないことだと思うけど
愛する貴方に憎まれたり、嫌われるのは
やっぱり嫌だよ。

謝って許してもらえるなら、私は何度でも
謝り続ける……なんて都合のいい話……
 
「そんなに気にすんなよ、チトセ

 ほらっ、この話は終わり

 今日は何してた?」

「別に……」

「学校は、何した?」

「学校?学校はね
 体育、サボっちゃったよ」

「そっか、他には?」

「古典の時間は、寝ちゃった」

「サボったり、眠ったり大変だな?」

「うん、大変だよ」

「アサハチトセ君
 
 本業、しっかりやりなさい!」

「フフッ、ひさぎってば
 学校の先生みたい」

「社会に出た先輩として

 今のうちに、学校生活
 満喫しとけ」

ひさぎの深い声。

「ひさぎ……」

「うん?」

学校を辞めた貴方の気持ちなら、私にも分かるよ。

寂しい気持ち……
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