【実録】不登校からの脱出

これからの進路

通信制高校に入学し一年が経つと…将来に関して考えるようになった。
というか半ば強制ではあったが、将来の事を考え「進学」を両親が考えていた。

二年になった頃、通信制高校に通う生徒を対象にした学習塾がある事を知った。
両親は高い月謝を払い、この塾に通わせた。
ここで朝と夜が逆転した生活が普通になった。

同じ通信制高校でも「月二回のスクーリング組」と「年二回の合宿組」と分かれていた。
私の入った学習塾はスクーリング組が少なく、殆どが合宿組だった。
しかも女子は私一人だった。
余り馴染む事が出来なかった。
先生は女性が多かったし堅苦しくない学習塾だったが、私はとにかく馴染めなかった。

正直言えば、私の周りには「進学」を考えている同級生が居なかった。
実際に私も通信制高校からの「進学」が現実では無いように思っていたのかも知れない。

そんなある日、事件は起きた。
師走になる頃にいきなり学習塾が閉鎖される事になったのだった。
どうやら「給料不払い」など問題もあり、学習塾自体の経営が傾いていたのだった。
当時小さなスペースだったが、新聞にも載っていた。
とりあえず学習塾には通わなくなったのだった。
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