【実録】不登校からの脱出

リーダー降格

私はある日、課長と部長に呼ばれた。
休み癖のある彼が「〇〇さんのグループを辞めたい。他のグループにして欲しい」と言ってきたらしい。
課長は彼の味方だった。
課長は彼の休み癖を「男の子は身体が弱いから」と庇っていた。
そして課長は私の事を悪く報告をしていたのだった。

ただ救いだったのは…部長が私の味方だったという事。
部長は休み癖のある彼と話し合いをしていた。
部長は彼にグループ替えの話をしていた。
「〇〇はリーダーから外す。そしてグループも替えてやる。ただこれでも休みが続くのであれば…〇〇は悪く無い事になるよな」
彼は自分の立場を考えたのであろう。
彼は会社を辞めた。
そして私は…リーダーから降格となった。

会社を辞める覚悟は出来ていた。
辞表も書いていた。
ただ私の能力を買ってくれていた部長が多くおり…会社を辞める事を留められた。

私はとりあえずの形で同じ部署の別の担当に替わった。
「とりあえず」というのは…人事異動が前提だった。
行き先は何処か分からない宙ぶらりんな状態。
ただ目の前の仕事を黙々と熟して行くだけ。
そしていつ言い渡されるのか分からない発令を…じっと待っているのだった。
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