堕天使の銃声
あっさり返事をする私。
「これは他の隊士には頼めない、危険な任務だ。
心してかかれ。」
「はい。
それでは、失礼致します。」
危険とか、もう聞きあきた。
そんなことを言われたって、危険なんて思わない。
凡人の言う“命を落とすかもしれない危険”なんて、私にとっては“道端で石に躓いた”ぐらいのレベル。
そんな任務の詳細が書かれた書類を持って、総司令官室を出る。
廊下を歩きながら書類に目を通せば、その内容に、
「!!!」
柄にもなく、驚いた。
「任務
これより指定する現場に、目標と思われる人物が潜んでいる。
その人物を特定し、本部に報告した後、討ち取れ。
城南高校 3年A組
目標の特徴は、別紙を参照せよ。」
(一般の…高校!?)
驚きのあまり、廊下の真ん中で立ち止まり、別紙を見る。
「目標
年齢:不明
性別:男性
身長:約170㎝
3年A組に関係する者は、すべて調べ上げること。
なお、他のクラスの生徒は対象外とする。」