魅惑★ladyの作り方
『未来ちゃん、口が悪いですよ?
兄に向かって。』
「だってー。
なんか変だったんだもんっ!」
「別に、俺はいつも通りっ!
未来が意味わかんないこと言うからだろぉっ!?」
「慧お兄ちゃんの事ー?
変じゃないじゃん!
絶対、ぜーったい好き!」
「ぜーったいないね!」
舌を出してからかうように言う妹に、息を荒くして必死に反論する兄。
そんな可愛らしい兄弟喧嘩を止めるのはやはり華楠だった。
『未来ちゃん、今回は風間先輩が正しいですよ。
北川先輩は後輩として色々面倒を見てくれてるだけですから。』
「そうなのぉー?」
口を尖らせ、まだ不満げな未来に、どうだ!とばかりに得意気な海。
華楠はぷっと笑ってしまった。
「あーっ!
華楠お姉ちゃんまで笑うー!
良いもんね、私が好きなのは翔くんだもん!
慧お兄ちゃんなんて別に良いもーん!」
『翔くん…?』