魅惑★ladyの作り方


『海さんはどっちなんですか?』

「んー?
俺はeyeだよ。
人を虜にしちゃうはずなんだけど…わっ!?」


海が頭を掻きながら話しているうちに、華楠が海の真っ正面に来てじ〜…っと海の目を見つめた。



『そういえばいつも学校でも帽子被ってましたもんね…。
病室に入るまでもずっと。』

「え、あ、うん、そうだね。」


至近距離にある華楠の顔に海は珍しく頬を赤く染め、目を泳がせた。
そして、華楠も眼鏡無しでみたいがそうしてしまうと後が怖いため付けたままで見ようとしたが…

やはり眼鏡の壁は分厚かった。



「お兄ちゃんの顔赤〜い!」

「うっ、五月蝿いっ!」

「珍しいもの見た〜!
お兄ちゃんももしかして恋〜!?」

「ちげぇよバカッ!」

「ムキになってる〜!」


華楠が諦め、また二人が喧嘩を始めた頃に…



ガラッと扉が開いた。


 
 
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