魅惑★ladyの作り方
「特別室は今まで未来だけで使っていた所だ。
こう大人数で見舞いに来られると他の患者に迷惑になるんでね。
顔見知りの未来なら大丈夫だろう」
医院長がまた顔を堅くして言うと華楠は素直じゃない、と小さく呟いた。
医院長は少し恥ずかしげに華楠の頭をくしゃりと撫で、照れ隠しのように驚いて固まっている海達を睨んだ。
「今日、結城さんは絶対安静だ。
見舞いは明日からにして今日は皆帰るんだな。」
『あ、助けてくれて本当に有難うございました。
理事長も、お忙しいのにわざわざ申し訳ありません。
…由香ちゃんも、有難う』
華楠が少し微笑むと、今度は由香が感極まったのか目に涙をため、華楠に抱き付こうと駆け寄った…が。
「絶対安静」
やはり医院長の手で止められた。
そして医院長は華楠の車椅子を押し、華楠と共に去っていった。
「…親父が、キモかった」
「華楠ちゃんの効果だろうね。
やっぱりあの子は凄いよ」
茫然とする海の頭を少し撫で、理事長は楽しそうにクスクスと笑った。