魅惑★ladyの作り方
特別室に行くための人気の無い廊下を進んでいる途中…華楠は黙っていた。
理事長はその沈黙が色んな意味で少し気まずく、後ろから華楠の眼鏡を外した。
すると、華楠はクスクスと小さく笑みを溢しはじめた。
「…笑い過ぎだ。
眼鏡を掛けていると笑うのまで堪えるのか?
眼鏡無しを知っていると笑わなくいられる方が気まずい。」
少し頬を染めて言う医院長に華楠はまた笑う。
『すみません…
でも本当に、素直じゃないですね。
根は物凄く優しいのに…
不器用だから勘違いされちゃうんですよ』
「五月蝿い…」
『ふふ…ちゃんと未来ちゃんとお話していってくださいね?』
「わかってる…
気を遣って、席を外したりはしないように。
体に障る。」
この言葉を聞いて、華楠はぷっと噴き出した。
「なっ…!」
『す、素直に二人きりじゃ気まずいからいてって言えば良いのに…』
「むっ、息子と同じくらいの女の子に言えると思うかそんな事…!」
『ぷっ、ふふっ、あ、いたた…』
笑い過ぎて腹にある傷に響いたのか華楠が腹に手をやると医院長ははぁ、とため息を吐いた。
「…自業自得だ」
『す、すみません…』
謝ってはみたが、華楠は診察中の事を思い出すと笑いが止まらず、腹の痛さに悶え苦しんだ。