魅惑★ladyの作り方
「海と未来が、世話になってる」
『あ、いえ私こそ…
知ってたんですか?』
華楠が不思議そうに首を傾げると医院長は華楠から目を逸らし、頭を掻いた。
「海に何かあると、あいつ…君達の理事長から連絡が来る。
どんな小さな事でも、な。
それで君の事も聞いていた。
それと、海が君を連れてきて未来を笑顔にしてくれた事…
病院の連中に聞いてる」
『あ…
私は何もしてないです。
ただ未来ちゃんと仲良くなりたくて…
凄くいい子ですよ、お二人とも』
「あぁ…
君にそう言われると嬉しいよ」
本当に嬉しそうに、先程までの医者の顔ではなく父親の顔で優しく笑う医院長に華楠は安心した。
未来の話を聞いている限りでは子供に関心の無い父親だったが…
『ただ、お互いに不器用だっただけなんですね…』