魅惑★ladyの作り方
華楠はさっきまでの甘く、腰にくるのとはまた違うその低い声に、馨や海、帝、慧には感じていなかった男性への恐怖を思い出し、身震いした。
「俺と、いたくないか。」
『そんな事…っ!』
「俺が、嫌いか…?」
『ッ!』
華楠はいきなり悲しげな、縋るような声になった事に驚いた。
そして、自分の顔の横にある片方の手に自分の手を添えた。
『落ち着いて、下さい?』
「…」
『言いにくい事ですが、私は、北川先輩が好きです。
こうして放課後、呼んで色々手伝わせてもらったりお話したりするのは、私の数少ない楽しみなんです。
声の事も、驚きましたがこんな凄い力を持つんですから、とても興味があります。
…ただ、私のたった一人の友達がcharm・voiceさんのファンなので、知られたら凄い事になるだろうな…と、思いまして…。
あ、でもだからって先輩との時間は無くしたくなくて。
…嫌いじゃ、ないんですよ?』
「…あぁ、わかった。」