魅惑★ladyの作り方


「…なんだ、今更そんな事。」

『あぅっ…と、言う事は…?』

「charm・voiceの慧。
無論、理由はこの声だ。」

『っ、ん………はぁ。』


華楠は耳元で囁かれるのに慣れず、ピクピクと肩を震わせながら溜め息を吐いた。



「?」

『あ、いえ…。』


首を傾げる慧に、華楠は首を振る。
北川先輩…由香ちゃんがファンの人だったんだ。
ばれたら由香ちゃん発狂しちゃいそうだよぉ…!
華楠は自分の考えに身震いし、顔を青く染めた。



「…何か、不都合か?」

『え…?』


慧の声は低く、不機嫌そうに華楠の耳に入った。
華楠が見上げると、慧の手は華楠の顔の横にあった。



「俺がcharm・voiceだと、華楠は嫌なのか。」

『い、いえそんな事は』

「だったらどうして顔を青くした。
charm・voiceは人気だからか?
俺といたら虐められるとでも思ってるのか?」

『せ、先輩…?』


 
 
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