魅惑★ladyの作り方
「でね、華楠お姉ちゃん!」
『はい、聞いてますよ。』
華楠は病院に着いてすぐ、未来に捕まりずっと隣で話を聞かされていた。
楽しそうにナースの失敗や不味い病院食の事を語る未来に、華楠は嫌な顔一つせず楽しそうに相槌を打っていた。
「はいはーい。
未来、話はその辺に、な。」
「えーっ!?
三日ぶりだもん、話す事いっぱいあるし!」
「後でゆっくり聞いてもらいな?
今日はほら、ドーナツだ。」
「わぁ、可愛い!」
新しい綺麗な花の入った花瓶を持って海が入ってきた。
そして、それを棚に飾ると机に置いていたドーナツの箱を未来のベッドの机に置き、開いて見せた。
「なんか今までのシンプルなのと違って最近のは可愛いね!
これ、私一番好きー!」
未来が楽しそうに取ったのはココアドーナツにピンク色のチョコレート、その上に星やハート型のカラフルなチョコチップがちりばめられているものだった。
「あ、マジだカワイー。
慧って感じしないね。」
『あっ、そのデコレーションは私ですよ。』