ACcess -操-
少し頭にきたけれど気にしない。
どっちかというと、なんでこの気持ちを分かってくれないのかと不思議だった。


初めての頃はこんな性格の彼に少しびっくりしていた。

初めて出会うタイプで、都会は違う…なんて思ったりもした。
初対面の自分にそこまで言うとは…と感心したりした。

今は慣れてしまい、はいはい…程度の話だが。


さて。
そんな彼は教科書なんかを開く訳でもなく、先ほどから弄っていたであろう携帯へと意識を集中させていた。

いつもならそのサボり仲間に入ったり、違う事を考えるのだが今日は真面目に勉学に励む事にした。


しかし、開始15分ぐらい経ったであろうか…宮田が鞄から雑誌を取り出した。

僕は横目でそれを見た。
「…ふーん。なるほどなぁ…。」
と言いながらページをめくっている。

少し気になった。
まずい…集中力が…。
けど…。


宮田に話しかけようとした時、不意に肩を叩かれた。
一瞬息が止まる。
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