ACcess -操-
びっくりして、ゆっくり振り返ると女の子が
「出席表。回ってきたよ。」
と白い紙を突き出してきていた。

ビックリしてきょとんとしていると、その紙を宮田が横から取った。
「さんきゅー。
 …ったく、お前いつまでアホ面してんだよ。マジメにしろよな。」
と訳の分からない事を言われた。

よく見ると、出席を記入する紙で後ろから回ってきたようだった。

全て理解して、お前に言われたくないよ!
そう返すつもりだったが、奴の机の上には雑誌はなく、教科書とノートが広げてあった。

もちろん、さっき読んでいた雑誌は僕の机の上。
ってその教科書とか全部僕のじゃんっ!
「何ボサっとしてんだよ…。
 ほら、名前書いて回しとくぞ。」
「…。」

絶対僕、さっきから変な顔してるんだろうな。
確実にそう思う。
宮田が僕を見て凄い顔してニヤニヤしてるから。

今度は僕が奴を無視してやった。
知らない女の子の前で恥かかせやがって…。
今日はツイていない。

彼女はクスっと笑った。
僕もニコリとして前を向いた。
宮田はニヤニヤしながらまた雑誌を読み出した。
ついでに教科書も返してくれた。
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