ACcess -操-
自分と同じような細い剣を腰に下げたアバターや、可愛い女の子のアバターが眩しい笑顔で話かけてくる。
「イイのがいっぱい入ってるよーっ!
 寄ってって、寄ってって!」

「お兄さん達!こっちも見ていってよ!安くしとくぜ!」
「タイムサービス始めまーす!この時間だけ2割引でーすっ!」

次から次へ言葉のシャワーが降り注ぎ、呆気に取られる。
「おーっ!にっぎやかーっ!
 俺達も買い物しようぜ。ショップで買うより、安い物とか掘り出し物とかあったりするからさっ!」
「うん!
 あ、でもお金って…?」

スカイはそれを聞くと、ニンマリと笑った。
「その為の…バイトだったろ?」
なんだよ、その顔。

でもスカイの顔はカッコイイなぁ…僕もイケメンにすれば良かった。
「なんだ?どうした?」
「べぇっつにぃー。」
「…あっそっ!」
フワフワの黒髪が風になびく。
僕そっくりのフライは髪を押さえた。


テクテクと歩きながら話を続ける。

「今って、基本装備だろ?」
「うん、だと思う…。」
「とりあえず、装備を充実させといた方がいいよ。
 あと、アクセサリーもな。」
「アクセサリー…?」
「頭、腕、とか以外に付けれる装備だよ。追効果とかあるしね。なるべく装備しといたら問題ない!」
…ふぅん。
まぁ、そういうならそうなんだろう。
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