ACcess -操-
「貴方が一人でやってくるなんて、珍しいわね。
 一体どうしたの?」
頬杖をついて、彼女は問い掛けてきた。

少し考えた後、
「…眠れなくて。」
と一言答えた。

「フフっ。私もよ。」
「アリスも眠れないのか?」
「…まぁ、そんな所。」
「ふーん…。アリスって眠るんだ。
 ずっとここにいるイメージがあるから。」

少し笑いながら言うと、彼女も笑いながら答えてくれた。
「あら、失礼ね。私だって寝るし、ログインしてない時だってあるわよ。」

頬杖は外して、少し覗き込むようにこっちを見た。
「貴方だって、フライと一緒に居るイメージがあるけど?
 そうだ…キアロにね、そんな事言うと意外とペッパーと一緒にいるって言うんだけど…私はあんまり。」
「うん、ペッパーは…レベル上げとか手伝って貰ってるから。」
「なるほど、フィールドで一緒なのね。
 じゃあソルトは?
 あれ、本当に双子でしょ?」
「うん。双子だけど…あの二人は別だよ。
 まぁ、フライはペッパーよりソルトに懐いてるけどね。」
肩を竦めて笑ってみせた。
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