紅龍 ―1―




「蘭さん?」











目を見開いて焼き肉屋の看板をガン見している俺の名をカラフル頭君が呼んだ。






俺じゃない。私のだ。












何で知ってる―…?
















「クスクスっ。俺は結真さんの使いです。」











私の心を呼んだエスパーことカラフル頭君。













結真の使いって………














何か響きが"悪魔の使い"みてぇだな。














私は優しくガムテープをとってくれるカラフル頭君を可哀想な目で見てしまった。











「……痛いですか?」












それを痛いと勘違いしたのかカラフル頭君はガムテープをとるのを止めた。







どんだけお前は優しいんだ!!!









そう心で叫びながら私は








「いや、ありがとう。」










と微笑んだ。






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