兄貴と私の恋愛事情

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とまあ、あの合格発表日から数日がたち、あっという間に入学式だ。

うちの学校は高校から入る人もいるわけで、入学式をやるわけ。



「希魅、クラス見に行こうよ。」

「うん!」



入ってしまったものはしょうがない、諦めて私はクラスが張り出されている掲示板のもとへ向かう。

(何組かな〜?りーちゃんと一緒がいいな)



「あー利緒の名前あった!三組だ!」

「え、りーちゃん三組?私は………五組だ…。」

「えー離れちゃったね…、しかも遠いじゃん…。」



テンションがた落ちの私とりーちゃん。

だって離れるなんて思わなかったんだもん!



「利緒、希魅いないと寂しい〜…。」

「私も寂しいよ〜…。」

「希魅ぃ〜、利緒必ず遊びに行くからね!」

「私も会いに行く!りーちゃんのところに!」



お互いにそう言い合って抱きしめあった。

(周りに変な目で見られてたのはきっと気のせい)
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