結婚前夜〜Girl Friend〜《短》
それは今までに出会った事がない人種で。
だけど……俺達は気付けば、そんな二人に微笑みかけていた。
俺達五人は、すぐに仲よくなった。
毎日毎日、馬鹿みたいに笑って。
たまに喧嘩して。泣いて。
そんな日々はまさに“青春”だった。
「ジンもアキホもすげえ浮いてたよな。
中身は幼稚園児レベルだったけど」
ゲラゲラ笑うコウタ。
二人がゲーセンでよくしていた、低レベルな喧嘩の事でも思い出したのだろう。
「コウタ。ジンは明日、私の旦那様になるんですけど……」
頬を膨らませたアンナが、拗ねているような目でコウタを見た。