恋色。君色。


『♪~♪』

ふいにケータイの音楽が流れる。

―ビクッ


「なんだ、ケータイか…」


しかもメールだし。


―カチカチ。

ケータイを打っていると…


―ガチャ


男の人が出てきた。


「ありがとう」

「いえいえ…」


男の人は、ドカっ、と私の隣に座り込んだ。


「…?」

首をちょい曲げ、見る

「あ、ごめん」


謝られた理由がちょっと分からなかったが

『大丈夫です』と言った。



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