恋色。君色。


「ん~と…名前聞いてなかったよね。」

「あっ、はい!」


心の中を読まれたような気がした


「んじゃ、俺の名前から言うな?」

先言うんだ。

なんて意外性にビックリしながらも耳を傾けた


「俺は、白田藍(しろたらん)だよ」

なんか、女の子みたい。

それが第一印象だった。

「なんか、女の子みたいだね。」

つい口がすべってしまった、

「ばっ、それ言うなっての!…んで?あんたは?」

照れているような口調に少しだけトキめいてしまった。

「あ、あたしは、美麗(みら)だよっ」

「はぁ~。字は?」

急な話題転換(?)についていくのが大変だ。

「字!?は、美しいに、綺麗の麗。」

「すごい字~、み、らちゃんの顔にあってるじゃん?」

「…はっ?なぁに言ってんの!?」

顔がほんのりと赤くなっていくのが分かった。

なに、照れてんの!?自分!!!


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