ペットだなんて、言わないで

「分かった。ほら、おいで。手だして」


 ちゃんとサイフを持ち、ハルの手を引いて連れて行く。


 周りの目が気になったものの、誰も気に留めるような人はいなかった。


「そこに居てね?」

「分かってるよ」


 用を済ませ、戻ってくると既に料理が並んでいた。


「サラダだけじゃなく……早いな」


「いただきますするー?」


「するよ。はい、手を合わせて」


「あいっ!」


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