ペットだなんて、言わないで


「……お待たせ。じゃぁ、続きしよっか」


 答える代わりに頷くハルを見て、俺は続ける。


「先に質問させてね。どうしてスーパーに居たの?」


 少しした後、ハルが口を開く。


「お買い物して来るって言ったから、あそこかなって思ったの」

「そっか……いつからあそこに居たの?」


 この質問は、時計が読めないハルには難しいかもしれない。


 ――だが、ハルは俺が思ってるほど子供じゃなかったようだ。


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