ペットだなんて、言わないで

「ハルを邪魔だって思ってるの、知ってたもん……こんな風になるなら……お月様にお願いするんじゃなかった!!」


 と、ハルが俺に何かを投げつけて走り去っていく。



 ――追えなかった。



 追う資格がないとかそういう次元じゃなくて……。


「なんだ?」

 とりあえず拾ったものを見てみると、それは俺がいつも持ってる家の鍵だった。


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