声恋 〜せいれん〜
「あ!」
「え?! んっ…?!」
わたしはその白いものが視界に入ると、ほとんど反射的に、いつもの行動に出た。
指先をのばすと、優一くんの唇にタッチする。
「クリームついてるよ!」
そういってわたしはペロッとそのぬぐいとったクリームを舐めた。もう、暁人といっしょなんだから…中学生じゃないんだから…って… え?
ポカーンとした顔のまま固まっていた優一くん。
その顔をみて、わたしもポカーンを返してしまった。
あ…アレ…?