声恋 〜せいれん〜
「もうだめ…オレもう食えねぇ」
そう言ってしゃがんだままこっくりこっくりする蓮也さん。なんかもう、おネムみたい。
「蓮也さん食べすぎですよ…ステーキ5枚は食べちゃってますよ…ワインもそんなに空けちゃって…あんまり食べると凛ちゃんに怒られちゃうんですからね…わたしが」
そう、今回のお泊まりは凛ちゃんの許可をちゃんともらってる。男と女が外泊することの意味、もうわかってるよね。それでも許してくれたってことは、認めてくれたんだ、わたしたちの関係を(お土産で、ご当地ストラップをしっかりおねだりされたけど)。
もうすっかり日が沈んで、あたりは真っ暗。
ざわざわっ、とあたりの木々が風で騒ぐ。
ブルッと身震いする。うう…半袖じゃ、夜は寒いな。
「…ほら、入れば」
いつの間にとなりにきたのか。
蓮也さんが大きな毛布を自分にかけていて、もう半分をあけてわたしをそのなかにくるんだ。
フワッ
あ…。