声恋 〜せいれん〜




みつ江さんのふれた所が、しばらくは熱を持ったみたいに熱かった。




そこを意識せずに力をぬくことができると、わたしの声は格段に良くなった。




(すごい…)




みつ江さんが、まるで魔法をつかえる先生のように思えた。




緊張がとけていくとまわりがよく見えて、みんなとの声も自然にあわせられるようになっていった。



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