声恋 〜せいれん〜
「ニュースで見て…ずっと言おうと思ってたんだ。『おめでとう』って言わなきゃって」
「…うん、ありがとう」
優一くんの声…すごく久しぶり。なつかしい…なんだか、胸が苦しい。
「ほんとうにすごいことだよ、あの番組に出てるんだから」
「へへ、そうだよ、優一くんのおかげだよ!」
本当に、優一くんのおかげなんだよ。
「そんな…桜木さんががんばったからだよ。ぼくはただ、きみのそのキラキラした顔がもっと見たくて、ずっと付きそっていただけなんだから」
「ふふ、またウマいこといっちゃってさ~」
「はは、ちょっと、キザだったかな」
「…」
「…」
「優一くん…?」
「なに…桜木さん?」
「…会いたい…」