僕は忘れるんでしょうか



レッドは使いと共に無数の鐘楼が聳える城、通称“痛みの塔”つまり白忍の本拠地へ向かった




痛みの塔――この城がそう呼ばれている理由を知るには少々、昔に遡る







まだこの世界が“一ヵ国時代”から“四ヵ国時代”に変わったばかりの頃、当時ハリベルの政治や軍事は白鳳隊が一切を取り仕切っていた
今でこそ白鳳隊は政治色が強いがそもそも白忍は存在すらしていなかった





それが何故、白忍が生まれ白鳳隊が廃れていったのか…













≡≡≡≡≡≡≡≡





「……着きましたね…痛みの塔」

「…」



「相も変わらず無口ですね…そんなに嫌われてしまいましたかね?」

「…」



「さて私の役目はここまでです……向こうの扉の先で雷帝様とアスラ様がお待ちになって…」

「ご苦労」






レッドは使いに礼を投げると眼下の深紅に染まったカーペットを進む




「……この“悪魔の仔”が………調子に乗りやがって……アスラ様も嫌な役割を私にお与えなさったな」
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