僕は忘れるんでしょうか
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「にゃはは♪そんじゃ修行始めるぞ!」
「テメェは“ただいま”って言葉も知らねえのかよ」
ギルツが黒のマグカップに入ったコーヒーを飲みながら毒づく
「修行を始めるのは大いに結構だが……テメェは今までどこ行ってたんだレッド?」
「にゃはは♪ひ〜〜みつだ!そういやシオンは?あいつも連れてくぞ」
「ちっ……もやしも連れてくのかよ」
「当たり前だ♪今はあいつもオレの弟子だからな。一応、ランクスから預かってるわけだしな…にゃはは♪安心しろって!メニューは違げーからさ。それにギルツにはグッドニュースもあるしな!期待して待っとけ〜♪」
「フン……あいつなら二階だ。おい降りてこいもやし!レッドが帰ってきたぞ!これから修行だってよ!」
騒がしくドタドタと木製の階段を降りる音が鳴ったと思うと、今度は視界に白銀の髪が飛び込んできた
「レッドさん!!やっと修行してくれるんですか!?」
「にゃはは♪シオンは“おかえりなさい”って言葉も知らねーのか?」
レッドが含み笑いをしながらギルツを横目で見ながら話す
「まあ冗談はさておきだな……ホントに修行を始めるぞ♪てことで…しゅっっっぱ〜〜つ!!!」
「オオォ〜!!」
「おー!……じゃねーよ!もやし!!テメェはもう忘れたのか?ここの店番を頼まれてんだろ。焦らずにツカサやミスズを待ってからだな…」
「んなこと知るか〜!!おやっさん達にはオレが書き置きでも書いといてやるから任せろって♪」
「それじゃ問題解決してねーよレッド!」
「もう!ウルサイな〜!男には巣立つ時ってのがあるんだよ」
「テメェのは現実逃避っていうんだよ!もやし!分かったら観念して俺と一緒に留守番を…ウッ!!」
「…にゃはは……これでよし…」
レッドはみぞおち一発をギルツに浴びせると黙ってグラつく身体を片手で持ち上げるとシオンにアイコンタクトを送る
「「ふっふっふ……さて行きますか…」」