彼と私と隣の彼


「それでも俺のもんにするよ?」


「そんなの…」



わかんないじゃん、そう言おうとしたのに春人はすぐに



「わかるよ。」


と、あたしが口を挟むのをまるで阻止してるかのよう。



「だって俺だもん。」


なんて意味のわからない一言。



「何、意味わかんない。」



「いいよ。それで。どっちみち詩乃ちゃんは俺を好きになるもん。」



そこまで自信満々に言われれば、あたしもそうなの?なんて思ってしまう。



だって本当に春人の瞳には迷いがない、まっすぐな瞳。




「戻ろうか。」



何も言えなくなったあたしに春人は、


気にしないで。


と言って保健室を後にした。




気にしないでなんて無責任。



あんなこと言われて気にしないほうが無理だよ。


春人のバカ野郎。





あたしは一体どうしたら良い?



あたしが好きなのは誰?




先輩…



それとも…




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