真実の奥に。
6組を覗くと、すぐに異変に気付いた


風香の周りにぽっかりと空いた空間。


風香が3組で暴れたことなんか一気に校舎全体に知らされたんだろう



かわいそう。




かわいそう?なんで同情なんかしてるの?

どう考えても自業自得なのに。


雑念を振り払い、ゆっくりと風香へ近寄った



その時、脳裏に国語教師の言葉がよぎった

視聴覚室で聞いたこと、それは、


"死体の猫はこのクラスの、八木の飼い猫だった。

もちろん、八木にはその事を伝えざるを得なかった…。"


そう、これが、犯人が八代風香だと決定付けた紛れも無い証拠。


一気に風香への憎悪が膨らんだ
< 140 / 165 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop