真実の奥に。
あたしのお礼の言葉を遮ったのは、目の前の八木だった
そんな彼の目線は丁度机の下の床
あたしもその視線を辿ると、
4つ折の白い紙が落ちていた
八木が本を出してくれたときに落ちたのかもしれない
そういえば、潮那か槙と席が近かったとき、時々手紙で会話してたから
そのときの紙かもしれないな
そう予想しながら開いた紙に書かれた文字を見て
あたしは言葉を失った
「ん?何て書いてあった?」
と、何気なく聞いた彼の存在を一瞬忘れてて、
その紙をクシャッと丸めて
「ううん、何も書いてなかった」
そう答えたあたしは不自然じゃなかっただろうか
「怪しいな~、秘密の手紙か?」
と、どうやら違う方向に解釈して笑う彼に心底ホッとした
「そんなんじゃないって!」
八木がおそらく思っているだろう、気になっている人とか、好きな人のこととか、
そんなことが書いてあればまだ良かったのに。
またそんなあたしの言葉が彼を誤解させたのか、
「またまた怪しいな~」
と言って、あたしの見て欲しくない気持ちを読み取って
この場を立ち去ってくれた
そんな彼の目線は丁度机の下の床
あたしもその視線を辿ると、
4つ折の白い紙が落ちていた
八木が本を出してくれたときに落ちたのかもしれない
そういえば、潮那か槙と席が近かったとき、時々手紙で会話してたから
そのときの紙かもしれないな
そう予想しながら開いた紙に書かれた文字を見て
あたしは言葉を失った
「ん?何て書いてあった?」
と、何気なく聞いた彼の存在を一瞬忘れてて、
その紙をクシャッと丸めて
「ううん、何も書いてなかった」
そう答えたあたしは不自然じゃなかっただろうか
「怪しいな~、秘密の手紙か?」
と、どうやら違う方向に解釈して笑う彼に心底ホッとした
「そんなんじゃないって!」
八木がおそらく思っているだろう、気になっている人とか、好きな人のこととか、
そんなことが書いてあればまだ良かったのに。
またそんなあたしの言葉が彼を誤解させたのか、
「またまた怪しいな~」
と言って、あたしの見て欲しくない気持ちを読み取って
この場を立ち去ってくれた