真実の奥に。
今日の帰り。

潮那と沙羅は帰り道の方向が一緒なんだけど、
沙羅は弓道部に所属しているので、
いつもはあたしと槙と3人で校門まで歩く


今日もそのつもりだったけど、

実は生徒会に入っている槙が、
「ごめん!今日どうしてもしなくちゃいけない仕事があるから!先帰ってて!!」
と言って、ピューッと教室から出て行ってしまった。


会計の槙は、1ヶ月に一度、今月の集金と来月の予算の確認をしなくちゃいけない

しっかり者の槙だけど、作った表に2円の誤差があったらしい

それで、1からやり直しのようだ


たった2円、されど2円


あ、これは槙が言った言葉ね 笑



そんなこんなで結局あたしと潮那と2人で校門まで行くことに。


後はもう帰るだけだし、今日のことは家に着いてから考えようと決めたあたしは、切り替えて、潮那との会話に集中することにした


だらだら降りているつもりだけど、
潮那と馬鹿を言い合うのに夢中ですぐに校門まで着いた



右と左という、正反対な方向のあたしと潮那。

「じゃぁ、また明日ね!」

と、元気良く言ったのに。




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