真実の奥に。
すぐ近くで、ガサガサ何かをあさる音がした
パッと前を見ると、八木があたしの筆箱を物色していた
プリクラにもう興味はないらしい
何してるの?と聞こうとしたら、
「女子の筆箱ってなんでこんなにペンが入ってんだよ。いらねーだろ」
とか何とかぶつぶつ言っていた
ノートはカラフルにまとめたいの!と反撃しようとも思ったが、
「シャーペンも1本で十分だろ」
・・・ごもっとも。
あたし、4本持ってますけど?
言い返せなくなってしまった
「八木は?ペンは少ないの?」
この流れで当たり前のことを聞いてしまった
「ああ。つか、カンペンだからあんま入らねーの。」
なるほど。
また八木がガサゴソあさり出し、会話はそれだけだった
その間ぼーっと、整えられた八木の顔を見ていた
そんな時
ふと、視界を白いものが横切った
それをスローモーションのように目で追いかける
何故か、
心臓がドクッと大きく脈を打つ
その白いものは、八木が手に持っていた
4つ折にされたその物体を八木は面白いものを見つけたような顔で開けようとしていた
「だめッ!!」
自分でもなんでか分からない。どうしてこんなに自分が必死になってるのか分からない。
それでも、その物体を奪おうとする手を止めることは出来なくて。
気づけば、バッと八木の手からそれを剥ぎ取っていた
パッと前を見ると、八木があたしの筆箱を物色していた
プリクラにもう興味はないらしい
何してるの?と聞こうとしたら、
「女子の筆箱ってなんでこんなにペンが入ってんだよ。いらねーだろ」
とか何とかぶつぶつ言っていた
ノートはカラフルにまとめたいの!と反撃しようとも思ったが、
「シャーペンも1本で十分だろ」
・・・ごもっとも。
あたし、4本持ってますけど?
言い返せなくなってしまった
「八木は?ペンは少ないの?」
この流れで当たり前のことを聞いてしまった
「ああ。つか、カンペンだからあんま入らねーの。」
なるほど。
また八木がガサゴソあさり出し、会話はそれだけだった
その間ぼーっと、整えられた八木の顔を見ていた
そんな時
ふと、視界を白いものが横切った
それをスローモーションのように目で追いかける
何故か、
心臓がドクッと大きく脈を打つ
その白いものは、八木が手に持っていた
4つ折にされたその物体を八木は面白いものを見つけたような顔で開けようとしていた
「だめッ!!」
自分でもなんでか分からない。どうしてこんなに自分が必死になってるのか分からない。
それでも、その物体を奪おうとする手を止めることは出来なくて。
気づけば、バッと八木の手からそれを剥ぎ取っていた