真実の奥に。

まさか・・・前の時のことも勘付かれていたなんて。


言える範囲?

どれも言えるものなんてないよ。


でも心配してくれる人を目の前に 言えることは何もない、なんて告げるのはそう簡単ではない


ただ黙って沙羅を見た

心配というか・・・悲しい?
沙羅はそんな顔をしていた


なんでそんな顔をするのだろうと考えていると、頭がぼんやりとしてきた



ああ。あの時の表情に似てる

空言のようにあたしは思った




――――――


そしてあの時の記憶が目の裏に焼き付いてー・・・





















< 52 / 165 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop