瑠璃色の華
「嘘だとお思いになるならこれを御覧なさい。」

そう言って首からペンダントをはずす。

「これは…?」

土方が怪訝そうに眉をひそめる。

「我が家の紋章です。」

近藤、総司、そして男がそれを覗く。

「あぁ…。本物ですね。」

男が口を開く。

「何か知ってんのか山南さん。」

土方が男…山南さんに向かって言う。

「孫国。聞いたことはあります。確か、王家には代々伝わる家宝の剣があるとか…。」

山南さんはニコッと微笑んで祥啓に聞く。

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