瑠璃色の華
「えぇ。水寓刀と火寓刀。その内の一本は私がここに。」

そう言って水寓刀を見せる。

「うん。こちらも本物だ。信じてもいいと思うよ土方君。」

その言葉に近藤と総司も頷く。

「けっ。どうだかな。だいたい女。」

そう言って祥啓を睨む。

「私ですか?祥啓と申します。」

そう言って土方を見る。

「じゃあ祥啓。お前は何故そんなに日本語をスラスラと話せる。可笑しいじゃねえか。」

口元を歪めて言う土方に祥啓は負けじと言い返した。
「私は元々、今より150年程先の未来の日本で生きていた人間です。だから喋れるのは当たり前ですわ。」

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