瑠璃色の華
「原田っ永倉っ藤堂っ!!廊下を走るなっ!!デカい声出すなっ!!」

土方がぐっと蓮の手を引いて自分の背中に隠す。

「なーなー誰だよその子ー。」

男達が土方の背中を覗き込む。

蓮は顔をキョロキョロ動かし、怯えている雰囲気を出す。

「ねぇ。ぱっつぁん、佐之助。この子目が…。」

「あぁ。病気でな。見えなくなっちまったんだよ。」

土方が蓮を自分の方にぐっと引っ張る。

「きゃっ!!」
ポンとバランスを崩した蓮はそのまま土方の背中で鼻を打つ。

「瞳の色もそのせいで?」
「あぁ。」

土方の答えに3人は哀れみの目を蓮に向けた。
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