瑠璃色の華
「コイツは一条蓮。身よりもなくて倒れてたのを総司が拾ってきたんだ。」

土方が蓮を前に出るように促したので恐る恐る前に出た。

「一条蓮と申します。これから、こちらで女中をさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。」

蓮がお辞儀をするのを見て3人も自己紹介をした。

「俺は永倉新八。2番隊組長。よろしくな。」

スッと手が差し出されたが握手は返さない。

「あっ。そうか…。」

と永倉が手を戻そうとするのを土方がとめた。

「蓮。手を出せ。」

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