瑠璃色の華
「そうそう。紹介したい人がいたんだっ!!」

藤堂が蓮の手を掴んだ。

「平助様?」

何をするのかきこうとしたとき手のひらが温かいもので包まれた。

「どちら様でしょうか?」
蓮は握手をしている相手にたずねた。

「三番隊組長斎藤一だ。目が不自由で大変だろうが色々頼むかもしれない。その時はよろしく頼む。」

斎藤の言葉に蓮は頷いた。

「何なりとお申し付け下さい。それが私たちの仕事でございますから。」

そう言って手を離そうとするがなかなか離れない。


「あのぉ。斎藤様?」

蓮が首を傾げながらきくと斎藤がずいっと顔を寄せてきた。

声をあげそうになったがこらえた。

「綺麗な色だな…。」
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