三つ子ちゃん!~私達の運命どうなっちゃうの!?~【短編集】
「ハァ?アンタこの子の連れ?この子、ぶつかって来たのに謝んないんだよね…」
李紗ちゃんが、ぶつかった?
李紗ちゃんは なついた人にしか触らない。
いや、触れないんだ。
なんでか知らないけど。
でも、そんな子が人にぶつかるとは思わない。
あの男どもが言ってることは嘘だな。
「…嘘言ってんじゃねーよ。もう一回水ぶっかけられたいか?」
「くっ、くそっ!」
男達は逃げて行った。
ふっ、楽勝♪
あっ、李紗ちゃん李紗ちゃん…
「李紗ちゃん?」
「うぅ…、光輝くん…。怖かったよぉ…」
珍しく李紗ちゃんが弱気だ…。
「大丈夫、大丈夫」
俺はそう言って、李紗ちゃんの頭を撫でていた。