【完】君色フォトグラフ
ハル君はバスが来るまで、私と一緒にいてくれた。


『俺は、自分の気持ちさらけ出すタイプだから。別にそれでどうしようとかってわけじゃないし。これからも今まで通りよろしく』


別れ際のハル君の言葉が心に響く。

満里奈が離れていった分、こうして今まで通り一緒にいてくれるハル君が、とても嬉しかった。



家に帰り、スクールバックの中から、和由君の写真をとりだした。

真剣な和由君の顔。


私は自分の部屋の机からピンを取り出して、コルクボードに和由君の写真を貼った。


私の気持ちを出してしまったら、また満里奈は傷つく。

この気持ちは私だけの中に閉まっておかなきゃ。



写真をそっと撫でながら、自分に言い聞かせた。

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