婚約者☆未満
あたしがそう言うと、智代っちはほっとしたように笑った。
「は、はい!
わかりました!」
あたしは自分のデータも色分けし、自分は黄色の着物からチェックを始めることにした。
12時になると、音楽が鳴った。
昼休みの合図らしい。
智代っちは手を止めて、あたしに言った。
「わ、私はお弁当を持ってきているんですが、礼奈さんはお昼はどうされますか?」
「あたし?
考えてなかった。
近くにコンビニとかファーストフードとかあれば買ってこようかなあ」
「じゃ、じゃあ、私も飲み物を買いに行くので、案内します」