君に愛の唄を




もう、終わりだ・・・



私の素顔を知る人が増えちゃう…しかも、こんな口の軽そうな沢村蓮に?




「ほら…返すよ」


「へ?」


「…今にも泣きそうな顔されちゃあな…」




メモ帳を私に渡す時、「ごめん」と言った沢村蓮。


メモ帳をすんなり返された私はわけがわからなかった。



私…今にも泣きそうな顔してるの?




「ありがとう…」




何で私がありがとうなんだろうね…



でも、この時の私はそんな事考えていなかった。




私はわけもわからず、メモ帳を握りしめたまま、沢村蓮の隣に"ちょこん"と座った。




不意に上を見上げた私の目に映ったのは、真っ青な空に真っ白な雲が少しだけあった綺麗な晴れ空…───。



それは、それは綺麗に私の視界いっぱいに広がっていた。





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