君に愛の唄を
私はしばらく自分にサラリーマンを信じろと言い聞かせた。
そうしていた事で私は落ち着きと冷静さを取り戻すことができた。
「大丈夫?歩けるか?」
あのサラリーマンが車からおりて来てすぐに私を気遣ってくれた。
この人、優しすぎ。
そう思うぐらい私を気遣ってくれて…
だって、お姫様抱っこで車の助手席まで運んでくれたんだよ!?
めっちゃいい人だよ。
見ず知らずの私にここまで親切にする…
こんな大人、どこにもいないよ。
「ねぇ…今さらだけど名前聞いていい?」
「中田心菜です。あの…おじさ…あ!」
おじさんって言いそうになっちゃった。
全然おじさんじゃないのに…
サラリーマン=おじさんが頭を制御していた。
「俺もおじさんって言われる歳になったのかぁ…そうだよな。高校生にしたら26歳はおじさんだよな~」