君に愛の唄を
「大丈夫?…じゃないよね」
「………」
声が出ない。
今さら涙も溢れて来た。
…怖かった。
「まったく…酷いことするなぁ」
サラリーマンは私の頬に大きな手で触れた。
私の頬はまだビリビリに痺れていて、触れられているのに変な感じだった。
麻痺してる…
「手当てしよっか…俺の家ここから近いから俺の家に行こう。
車持ってくるから待ってて!」
えっ!?
・・・いいのかな?
てか、あのサラリーマン信用できる?
男の人はまだ怖いんだけどな…
「助けてもらったし…大丈夫かな…」
私は自分に言い聞かすために口に出して言ってみた。
今は、あのサラリーマンを信用できてない自分が、なんだかムカついてきた。
あんな優しくて良い人いないって…
大丈夫。信用できるよ。