【完】好きです片桐くん!!



意味が分かりません。まさにそんな感じで、片桐くんは私を見る。

さすがの南条先輩も、「はい!?」という変な声を出した。


「や、あの、そんな変な意味でじゃないよ!?いや、片桐くんが良いって言うんなら変な意味でも別に…」

「俺、帰るわ」

「わああああ!待って待って、冗談だから!!本当にっ!!」


冗談に聞こえなかったのか、片桐くんは青い顔をしながら本当に帰ろうとする。

まあ、私も半分…と言うか本気だったけど…。


「あのねあのね!片桐くんの主将さんお祝いパーティーをやろうと思うの!!」

「パーティー?」

「うん!この前は私が怪我しちゃって出来なかったでしょ?だから…ね??」


目を潤ませて、上目づかいで片桐くんに頼み込む。

そしたら片桐くんはばつが悪そうに口を歪ませ、「……はぁ」とため息をついた。


「ああ、分かったよ行くよ」

「本当に!?」



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